アレルギー対策に手作りドッグフード
最近では人間と同じように犬にもアレルギーが増えてきています。
ホームセンターなどで売られているドッグフードの中には、アレルギーの原因となるアレルゲンを多く持つ犬には適さないものもあります。
そのようなときにはアレルゲンを含まない手作りドッグフードを作ってみましょう。
手作りのドッグフードを作るのにあたっては必要な栄養素に関しての人間と犬の違いを理解しておくことが必要です。
人間にとって問題はなくても犬には食べさせてはいけない食材があります。
ネギ類(玉ねぎも含む)を食べると死亡することがあります。
チョコレートも中毒で嘔吐や下痢などの症状が出ることがあります。
イカ・エビ・カニなどでは消化不良を起こします。
ハムやウィンナーも塩分が高く高カロリーで玉ねぎのエキスが使われていることもあります。
干しブドウは肝臓機能障害を起こす可能性がありますし、こんにゃくやタケノコは消化不良の原因になることがあります。
アルコールも中毒になりやすいですし、香辛料も内臓に障害がでることがあります。
キシリトールは小型犬では少量でも死亡することがあります。
このような材料は手作りドッグフードの材料としてだけではなく、おやつにあげるような場合にでも注意する必要があります。
犬は肉食のイメージが強いですが雑食性がありますので肉だけではミネラルやリン、カリウムが不足してしまいます。
エネルギー源である炭水化物やたん白質は人間よりも多く必要とすることも覚えておきましょう。
肉や野菜、穀物などを同じ割合で配合するのが理想的ですがお肉がないときがあってもかまいません。
そんなときは翌日にお肉を増やしてあげるなどしてバランスをとりましょう。
太ってきたら野菜を増やすなど体調に合わせてコントロールできるのは手作りの良いところです。
味付けに関してはあまり神経質になる必要はありません。
犬は味よりもにおいが食欲を刺激するのです。
毎日同じ味では可哀想だと思ったら何種類かの野菜を刻んでボイルしたものと魚や肉と合わせてあげると良いでしょう。
毎食を手作りのドッグフードでとなると大変です。
多めに作っておいて一回分ずつ冷凍保存するなどしておきましょう。
また火を通した素材ごとに冷凍保存しておくのも便利です。
肉や魚、ボイルした野菜などは一回分ずつラップでくるんでまとめて保存しておくのもよいでししょう。
できるだけ一回の食事ごとに手間暇をかけなくてもいいような保管方法を考えてみましょう。
まずは作ってみることが大切です。
そんなとき、一番簡単な手作りドッグフードは雑炊です。
ご飯やお肉、野菜をお鍋でコトコト煮るだけです。
材料を小さくカットして水分を多めにして煮るようにしましょう。
水分を多めにすることで老廃物を出しやすくできます。
食事として与える量は計算でも出せますが、おおむねその犬の頭にかぶせた鉢のサイズくらいを目安にするとよいでしょう。
手作りのドッグフードで補いきれない栄養素は獣医さんとも相談してサプリメントなどで補給するようにしてあげましょう。
毎日手作りするのが大変な時は通常のドッグフードと組みあわせた与え方を考えると良いでしょう。