いろいろなドッグフード

高タンパクのドッグフード

人間にとっては動物性タンパクの取りすぎは健康によいことではありません。
特に日本人には高タンパクの食事が内臓の負担となるようです。
しかし、元来肉食性である犬にとってはタンパク質、とりわけ動物性タンパク質を主体にするほうが内臓への負担は少ないのです。
ここでは高タンパクのドッグフードについて考えてみます。

犬の一年は人間の七年に匹敵するといわれるように犬の成長は人間に比べて早いものです。
また元来肉食の犬にとって動物性タンパク質は欠かせないものとなっています。
たんぱく質が不足すると筋肉が弱くなったり免疫力が弱くなったりします。
犬は一年くらいたつと成犬となります。
この一年の間に成犬となるために必要な栄養を取らないと免疫力が低下するので、幼犬の時には高タンパクの食事をとることが大切です。
シニア犬では人間と同じように足腰が悪くなります。
そんなときにタンパク質の量が少なくなると体の筋肉を維持することができなくなるのです。
シニア犬では食事量も減ってくるので高タンパクのドッグフードが必要になるのです。

高タンパクのドッグフードは犬にとっては必要なものなのです。
人間の場合は高タンパクの食事を取りすぎると腎臓に大きな負担がかかってしまいますが、犬の場合はこのような影響はありません。
もともと高タンパクな食事をしっかりと消化できる機能が備わっているからです。
とはいえ、摂取しすぎると肝臓にはよくありません。
タンパク質は小腸でアミノ酸に分解されて肝臓に入ります。
肝臓ではそのアミノ酸から体に吸収されやすいタンパク質を作ります。
摂取しすぎると必要以上に肝臓が働かねばならない状態になるため負担が大きくなってしまいます。

適度な運動量を確保することも大切です。
日本の環境では日々十分な運動量を確保することが難しいのです。
運動不足気味の犬に高タンパクなフードを過剰に摂取させると消費されなかったタンパク質や脂質が内臓に負担を与えてしまいます。
犬は元来肉食だから高タンパクなフードが適しているともいえますが、長い年月をかけて雑食性に進化していますし、日本の住環境からくる運動量の不足も考慮する必要があります。
黒いタール状の便が出るようになると未消化のタンパク質が出ており、摂取過剰です。
また高タンパクなフードは脂質が多い傾向にあるため、日常のフードは中タンパクで低脂質のフードにして、時々高タンパクのフードをあげるようにしましょう。

適度な運動量を確保することで高タンパクなフードの効果が増すことになります。
ドッグフードの栄養素だけではなく生活環境も考えて肝臓への負担がないように配慮した高タンパクなドッグフードの与え方を考えましょう。

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